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<<   作成日時 : 2010/08/16 21:34   >>

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ピコラエヴィッチ紙幣はともかく、尼港(にこう)事件は広辞苑にも載っている。シベリア出兵時の大正9年、サハリン対岸の尼港で日本人将兵と一般人730人が赤軍派パルチザンによって殺された一大事件である。

 書名のピコラ紙幣は、下落の激しい革命政府のルーブルに代わり日本の商社が尼港で発行し人々の生活に深く浸透していた「島田商会札」で、函館市立図書館に現物が残っている。そのピコラ紙幣と尼港事件にフィクションがない交ぜとなり、興趣は冒頭から盛り上がる。

 極寒のシベリアを舞台に鮭鱒漁(サケマス)、ハイパーインフレ、紙幣の印刷と流通、現地経済に浸透する居留民、不満を抱く一部ロシア人と、異色の題材を、さしたる瑕疵もなく終局へ持ち込んだ筆力は一級品だ。ロマンにスリルにサスペンスと、サービス精神にも溢れている。

 紙幣印刷技術など細部まで神経が行き届いており、「通貨とは何か」を問うた経済小説でもある。城山三郎経済小説大賞受賞作。(純)


http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/be60326115b868a180c772b94264336c/



http://www.yamatobunko.co.jp/satu/kindaisatu/list5/picture/03310.JPG



http://www.yamatobunko.co.jp/satu/kindaisatu/list5/picture/03311.JPG


ロシア革命を背景に大正9年におきた、共産パルチザンによる虐殺事件を背景にした経済小説です。
虐殺されたのはアムール川の河口にあるニコライエフスク港に駐留していた日本陸軍守備隊および
日本人居留民の700人。このような事件があったとはこの本を読むまで知りませんでした。

この街には、島田商会という日本人の商社がありました。ルーブル紙幣の価値が暴落する中、
「島田商会札」という信頼された紙幣(というか商品券)を発行し、地域の経済に影響を与えていました。

しかし経済の安定をもたらしたはずの紙幣を発行していることが、
実は住民の誇りを傷つけていた。生活の安定とロシア人の誇りの葛藤が、
共産革命と絡み合い、悲劇を生むことになりました。

ちなみに、小説では触れていませんが、偶然日本に帰国していたため無事だった
島田商会の創設者島田元太郎氏は、事件のあと、被害者と遺族の救済に奔走し、
日本政府に働きかけ義捐金を交付することを実現させました。


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